SV S17 最終28,39位 独知BIG6

めっしです。1年ぶりに最終2桁かつ7世代〜からのガチ対戦歴で過去最高成績が取れたので記事を書きます。

この1年間記事を読む側で読者視点(あくまで僕の)欲しい情報が構築経緯、個体情報、選出、きついポケモンだったのでその辺りをお伝えする記事にしたいと思います。

一部入れ替えしたこともありますがレギュF(1月末〜最後まで)この構築を使いました。

以下お決まりの常態です。

 

目次

1.構築経緯

2.個体紹介

・ディンルー

・カイリュー

・サーフゴー

・ハバタクカミ

・パオジアン

・ウーラオス(れんげき)

3.選出

4.苦手なポケモン

 

1.構築経緯

過去世代と比較し構築記事や動画・ライブ配信文化の発展からプレイヤーのレベルが上がっていく中で、自分はポケモンが下手で、見せ合いで相手に見えている展開で勝つことが難しいと思っていたことから、見せ合いの段階で考慮しえない勝ち筋で勝つことが大事と考えていた。

そこで1月末に思いついたのが、ディンカイサフゴのカイリューが弱保だったら強くないかという悪ノリの発想だった。

厄災に加え、オーガポンが猛威を振るっており、1ターンで終わる追加効果をもらうことが当たり前な環境において、下手な自分がサイクルを回すのはアホらしいと判断し、対面寄り(極力サイクルしない)の構築を組むこととした。

特にスタン(ほのポン、ハバタクカミ、水ウーラオス、ガチグマ、カイリュー、パオジアンorサーフゴーorブリジュラス)については、初手ポケモンを倒す→ハバタクカミに先制技を入れる(ここで耐久値を特定)→死に出しパオジアンのこおりのつぶてでハバタクカミを倒すorサーフゴーで倒す→残りの1体を2体で倒すを理想的な動きとして常に残数有利の展開で戦うことを意識した。

コンセプト通り、ディンルー、カイリュー、サーフゴーは確定。ディンルーに関してはイーユイに出落ちしてほしくない、役割がライコくらいしかいないためDベース、サーフゴーに関しては使い慣れていたBに厚い眼鏡サーフゴーを使用。

4枠目が使い慣れている珠パオジアン。重いトドロクツキにイージウィンでき、早い、高火力、テラスを含めた範囲の広さ、先制技、どうしようもないときの運ゲ性能、ギミックを脳筋で拒否できる点で替えがきかない。

5枠目がハバタクカミ。ここまでのポケモンが受けループに安定して勝てない、コノヨザル展開が少しきつい、(大抵同居しているランドやほのポンが出てくるため出さないが)アローラキュウコン展開を阻害できるためメイン技に加えて挑発痛み分けとし、ほのポンのいないスタンに出しやすいジャポのみを持たせた。

6枠目がゴツメウーラオス。プライド高めポケ勢のため某強者の影響ではなく1月末から使用していることをあらかじめ宣言する。

カイリューが回復ソースを持たないためスカーフウーラオスにクルクルされていることで負けている試合が多発したため入れたところ想定通りの活躍をした。

図らず旧BIG6の並びとなったことで、型メモや配信者の放送に映ってしまった際にも対戦相手に一点読みをさせにくい(事故の起きにくい)立ち回りを要求させることができる点が魅力だった。

こうした匿名性を強みに戦っていくべく匿名TNを用いたり(もう1ロムはほぼ匿名TNの意味を成していないが)、並び順を変えたり、同じ型で別種の色証を使ったりなどできる工夫は全てしたつもり。

 

2.個体紹介

・ディンルー

持ち物:オボンのみ

特性:わざわいのうつわ

テラス:毒

技:じしん カタストロフィ ステルスロック ふきとばし

実数値

261(244) 131(4) 153(60) x 135(180) 68(20)

眼鏡イーユイの特化炎テラスオーバーヒートが乱数6.2%、弱点テラバーストも確定耐え

臆病眼鏡ハバタクカミのテラスムーンフォースが乱数12.5%

無振りハバタクカミのムーンフォースがオボン込み乱数3発(0.4%)

レギュEからの流用なため眼鏡イーユイ以外の調整意図は忘れました。

 

コメント

ステロ展開できそうなイーユイ、ライコ、壁ターン稼ぎのアロキュウ展開、イエカシラとかにしか投げず信頼していないが、バトンエースが勝手にサーフゴーになるため展開を組み立てやすい(勝てるとは言っていない)。

テラスタイプは毒菱回収(ほぼしない)、耐性変化で優秀な毒。このポケモンにテラスを切る展開は弱いと考えているためよほどリードしているorよほどの緊急事態以外切らないようにした。

 

カイリュー

持ち物:じゃくてんほけん

特性:マルチスケイル

テラス:鋼

技:じしん りゅうせいぐん けたぐり アクアジェット

実数値

197(244) 198(204) 116(4) 121(4)  127(52) 90

眼鏡特化ブリジュラスのりゅうせいぐんが特性込み乱数6.2%

眼鏡特化ハバタクカミのテラスムーンフォースが特性込み乱数25%

無振りハバタクカミのムーンフォースが特性なし時134〜158ダメージ(特性込みでシャドーボールムーンフォースを耐える)

攻撃…可能な限り高く

他端数

 

コメント

核。対スタンに最強となる技構成。読まれない弱保が強い。この並びの初手のカイリューには早々に致命傷を与えたい、ゴツメを考慮しても悠長な技選択ができないことから発動する場面はとにかく多かった。

後述の立ち回りでも触れるため詳細は割愛するがアクアジェットがとにかくえらい。

初手運用が基本だが、ステロが撒かれない並びなら選出順は問わないためどこからでも意表をつける。

メインウェポンの地震(これがないとサフゴがやばい)、ガチグマとテラス後のカイリューに打てるけたぐり、外しがしょうもないためエアスラッシュを使用していた時期が長いが、塩カイリューに∞回カモられたため仕方なくりゅうせいぐん

テラスタイプは対ハバタクカミ、カイリューに最強になれる鋼。アイアンヘッドはハバタクカミに対して強いものの、ハバタクカミと対面するのはこいつで一体持って行った後でアクアジェットを打つ場面がほとんどであり、範囲が狭く遅いことから怯みを押し付けられないため不要と感じている。

 

・サーフゴー

持ち物:こだわりメガネ

特性:おうごんのからだ

テラス:水

技:ゴールドラッシュ シャドーボール じこさいせい トリック

実数値

189(212) 58 144(232) 171(20) 111 110(44)

こちらの記事のSライン+1してました(無断引用のため問題があれば消します)

https://miruku8864.hatenablog.com/entry/2023/09/02/200640

 

コメント

レギュFにおいて過小評価されがちなポケモンであるが、大多数のブリジュラスに強く、テラスとカイリューとの組み合わせで匿名性が高いスタン系統(カイリュー、ハバタクカミ、水ウーラオス、ガチグマ、不意打ちしかないパオジアン、削れていればテラスと合わせてほのポン)においてかなり役割を持てることに気付いた。そのためいかにこのポケモンを基本選出に組み込むかを考えていた。じこさいせいは10万ボルトの方が脳死ミウーラに強く戦えるが、この技のおかげで勝った試合の方が多くあったため技構成はこれがベストだったと考えている。

テラスタイプは参考元の通り水ウーラ意識、耐性が飛躍的に増える水。

 

・ハバタクカミ

持ち物:ジャポのみ

特性:こだいかっせい

テラス:鋼

技:ムーンフォース シャドーボール ちょうはつ いたみわけ

実数値:161(244) x 93(140) 155 155 188(124)

特化ウーラオスのすいりゅうれんだが乱数18.7%(Bに132振りでも同乱数のためSに1回す方がトドロクツキ意識の面で良い)

特化パオジアンのつららおとし、特化カイリューアイアンヘッド確定耐え

準速パオジアン抜き

 

コメント

エナジーでないハバタクカミは常に眼鏡の圧をかけるため、テラス強要度が高いのは周知の事実。不毛なテラス択を早期に解決してくれることが多いことから選出機会は限られているものの活躍した。ジャポのみはでんじは+たたりめのような技が採用されることが多いが、裏のポケモン含めシナジーがあるポケモンがいないかつ、プレイングが願望よりになってしょうもないことから不採用で、受けループにほぼ確実に勝てることからちょうはつ+いたみわけ採用。

テラスタイプは毒無効(ハピのどくバリ投げつけるをサーフゴーで受けるためほぼ使わなかったが)かつ、耐性増加で一番幅が広いと考えている鋼。ひとしら証ならジャポ警戒しないやろ想定が結構活きた気がする。

 

・パオジアン

持ち物:いのちのたま

特性:わざわいのつるぎ

テラス:でんき

技:つららおとし テラバースト こおりのつぶて つるぎのまい 

実数値:155 189(252) 101(4) x 85 187(252)

 

コメント

破壊の神。不毛な択ゲーをしたくないため先制技はこおりのつぶてとしているが、対カミ性能、トドロクツキ、スカーフランド、ごく稀に来るくさポンを破壊できることからふいうちはあり得ないとまで思っている。つらら怯みで勝たせてもらう試合もあったが、それを抜きにしても破壊できる範囲が広い。環境の偉い人が使う水ウーラは特化電テラまで耐えることから、いのちのたま採用でプランを崩壊させることができる。

最近は同じ型であってもつるぎのまい採用が減っていることが多いが、サフゴのトリックと合わせたり、低火力ポケモン、相手の電テラ後のパオジアンを起点にし、一気に試合を決め切ることができることからせいなるつるぎの方が良かったという場面は少なく感じ、単純に捲り性能が高かった。テラスタイプは分かっていても強い、耐性変化+麻痺無効+範囲拡充の電気。選出時約8割程度テラスを切る。

 

・ウーラオス(れんげき)

持ち物:ゴツゴツメット

特性:ふかしのこぶし

テラス:毒

技:すいりゅうれんだ ドレインパンチ アイススピナー アクアジェット

実数値:207(252) 151(4) 167(252) x 80 117

特化カイリューのスケイルショット(5発)を2耐えできる可能性を少しでも上げるため特化。実際は急所が絡むため諸説。

 

コメント

主な採用理由はこだわりウーラオス咎めるため。副産物として鉢巻パオジアン+ママンボウに最強になった。読者の大半は火力に割いたウーラオスを使うケースがほとんどかと思うが、上述のようにカイリューのスケイルショットを2耐え出来るほど耐久がかなり高い(ex.いわポンの特化パワーウイップを耐えてドレインパンチ倒す、火力の低いゴリランダーをフィールドを破壊しながら対面突破する、テラス読みでほのポンのテラスツタこんぼうをされても耐えるなど)。火力の低さについてはすいりゅうれんだがバグ技であること、氷技採用でウーラオス受け筆頭となるカイリューを倒せることからネックとなりにくい。氷技についてはれいとうパンチとは選択になるとは思わない。4月環境においてゴリランダー+ほのポン構築が一定数いたことからフィールドを破壊可能である仕様は替えがきかないことからアイススピナーに部があると考えた。ウーラオスメタではあるが、グローブウーラオスの餌となるため、波動を感じた場合は絶対に出さないようにした。テラスタイプはハバタクカミへの緊急時対応、インファイトが受からなくなってしまった場合の保険としての毒。

 

3.選出

基本選出

カイリュー+パオジアン+サーフゴー

・スタン

カイリュー+パオジアン+サーフゴー

ほのポンで弱保起動するのが黄金ルート。弱保起動後もほのポンの体力が残るがこれがむしろ好都合で、しんそく読みでハバタクカミが出される。ただこちらはアクアジェットを押しているため、2発で倒せるか致命傷を与えられ、パオサーフゴーで制圧可能となる。初手襷パオが裏目だがサーフゴーで誤魔化す。

 

・キラフロルキョジオーンカイリュー

ハバタクカミ+カイリュー+パオジアンorウーラオス

フロルが初手に来るケースが減ったため立ち回りは変更の余地があった。ハバタクカミでキョジオーンをある程度削ってからカイリューで弱点保険を起動させ、カイリュー引きにりゅうせいぐんを合わせてアドを取っていくが勝率は5割あるかないか。

 

・ママンパオ

ディンルー+ウーラオス+サーフゴー

初手ママンボウから入ってくればステルスロックを撒いた時点でほぼ負けない。

 

・ママングライツツミ

ディンルー+サーフゴー+パオジアン

ママンパオとほぼ同じで、初手ママンボウにステロを撒いて後は噛み合い。稀に勝てる程度。

 

・ランドブリアシレ

パオジアン+サーフゴー+カイリュー

スカーフならランドがつぶてで死ぬ。遅いなら剣舞から入って強引に裏ごと倒す。初手アシレーヌカイリューで見るのが最安定のため初手にカイリューを置くこともしばしば。

 

・ドヒドディンルー

パオジアン+サーフゴー+刺さっているポケモン

あまり好きではないが、初手パオドヒド対面で剣舞してつららを押すゲーム。サフゴを正しく使えば勝てるが相手のイーユイがいるかどうか、型次第であるため安定する相手ではない。

 

アローラキュウコン壁展開

初手駒に負けないやつ+ディンルー+パオジアン

ディンルーで時間を稼いでなんとかする。苦手寄りだが勝率は悪くなかった。

 

・受けループ

ディンルー+ハバタクカミ+サーフゴー

ディンルーでステロを撒いてカミでハピを倒してサフゴを通す。サフゴの通せないグライは初手ディンルーで軽く削るため、ハピを倒した後カミで倒すorハピにトリックし、非メガネとなったサーフゴーでテラスを切りTODを狙う。グライハピラッシャの選出が一番困るがそれでも8〜9割勝てる。

 

・イダイトウ

カイリュー+パオジアン+刺さっているポケモン

相手は引かない立ち回りをしてくるため、なんとかテラスを切らずに初手をいなす(ex.カイリューミラーでサフゴ引き→トリックなど)。再現性がないため極力避けたい。なんとかパオにテラスを温存しイダイトウをワンパンできるように心がける。

 

・イエカシ

ディンルー+パオジアン+刺さっているポケモン

基本裏選出しかされないがフィールド下のオオニューラを飛ばすか積んでもオオニューラが倒せないウーラでなんとかしたりサフゴでなんとかしたり。さすがに絶滅していた。

 

・晴れ

ディンルー+ウーラオス+パオジアンorサーフゴー

無理構築。ステロ+ウーラでホムラを倒したいが成功した試しがない。

 

4.苦手なポケモン

・イダイトウ…パオジアンのテラスを残す立ち回りが必要だが、相手視点不意打ちをケアする必要がある以上妖テラス切り→つらら怯みに託せるとはいえやりたくない。今月勝てたのはこいつがガチで少なかったから

・水テラスエナジーカミ…コンセプト拒否のため無理

・キョジオーン…こいつが苦手というより使い手に勝てない感じがする。上位帯全員うますぎ

・ポン+欠伸ガチグマ+ブリジュラス…サーフゴーを絡めたいが全局面択になりサイクルも回せないため後手に回る

・ママングライツツミ…グライをかろうじて倒せるのがパオジアンしかいないのにそのパオジアンに強いツツミがいる以上倒しようがない

・晴れホムラ…コータス展開を止められるポケモンがいない以上無理

ポリゴン2…かつての嫁だがカミ以外誰も倒せないしもちろん安定するとも言っていない

エンテイ…全員が1回以上火傷チャンスを与えるためきらい

 

最後に

ちょうど1年最終2桁が取れていいない状況が続き、コンプレックスが増していた毎日でしたが、1年ぶりの最終2桁を自己最高順位で収められたことは素直に自信になります。冒頭で触れたように、約4ヶ月同じ構築を使い続けたため、かつて主戦場としていた7世代の戦い方(練度を高めて勝つ)を体現できた月となったと感じています。特に30位以上というのは個人的に格の違いを感じていた順位帯であり、その中に自分が加われたことは現実味がありません。とはいえ今月はレギュFの月の中でも特にモチベーションが低く、試行錯誤も大してしていなかった月であるため、良い意味でも悪い意味でも努力と結果は比例しないことを実感しました(あくまで個人の主観です)。

とはいえこの構築で最初に結果を残せた2月(レート2100)に比べて刺さっていたとは感じておらず、なんで今月に限って勝てたかはよく分かっていません。

個人の主観ですが、ゼロから上位帯を目指す(500位以上と定義します)には月500戦は最低限必要と感じています。その中でポケモンの入れ替えや軸の転換等は起こり得ますが、練度を高めるという観点も必要と感じています。自分はそのステップを2〜3月で達成したことで、今月は立ち回りの多少のアップデートで済み、結果に繋がったと感じています。後は型メモは本当に大事です。常に全対応なんてしてられません。

 

年齢的にこんなことをしている歳ではない年代に差し掛かってきていますが、俺すげえっていうのを定量化できる最高かつ最適なゲームと考えているため当分やり続けると思います。最終日2ロムでチキンレースしているのが楽しくて仕方ありませんでした。

不可抗力的に発生する嫌いな人も結果で黙らせればいいんです。次はこの記事を読んでいるあなたが僕を結果で黙らせてください。おそらく2桁常連にはなれないので⊂*1

 

すぺさん

師匠のxさん、モチベーションを常に提供してくださるレブロンさん、枠の皆様

 

S14…瞬間2000、最終爆死

S15…瞬間2100、最終146位

S16…瞬間2060くらい、最終爆死

S17…最終28、39位

 

 

*1:・x・