SV S4 最終96位 毒キョジオ対面サイクル
1.構築経緯
・なるべく全対応
・キョジオーンで詰ませる
・キョジオーン抜きで最低限サイクル可能な対面選出をする
2.採用意図・個体解説(採用順)
①キョジオーン
しんちょうHD252 きよめのしお
たべのこし 毒テラス
・しおづけ
・まもる
・てっぺき
再現性のある勝ち方をする上で、受けから構築を考えるのが性に合っているため、現環境特殊最強のハバタクカミをほぼ安定して受けられる点に魅力を感じた。
毒テラスにすることで眼鏡妖テラスでキョジオーンを破壊するルートを拒絶し、逆に起点にして裏のセグレイブも詰ませる。単純に耐性が少なくなるためガッサ、ミミッキュ、毒菱を絡めれば身代わりアンコールのツツミに安定し、見えない毒菱回収要員としても強いためもっと流行ってもいいと思う。
②ヘイラッシャ
わんぱくHB252 てんねん
ゴツゴツメット 悪テラス
・ウェーブタックル
・ねむる
・ねごと
・じわれ
ハバタクカミと並んで物理最強のセグレイブをほぼ安定して受けられる点で採用。キョジオーン対策で出てくる隠密物理積みアタッカーを咎められる点でも相性がいい。
毒菱+身代わり積みのような眠るを切ったプレイングをされることが多いため単純に刺さりが良い印象だった。
テラスはアシパ1ウエポンor炎テラスアシパクエス、つけあがるアマガ、ドドゲ対策の悪テラス。
唯一訪れた最終日の2桁チャレをねごとじわれで決めてくれた神(当ててなくても裏でおそらくなんとかできてたからお許しを…)。
③セグレイブ
いじっぱり
H116 A188 B4 D76 S124
ねつこうかん とつげきチョッキ 地面テラス
・きょけんとつげき
・じしん
キョジオーンが相手の選出を歪めるため、単体性能が低くなりがちな隠密持ち個体絡みのサイクルを破壊する。またキョジオラッシャを見て出てくるツツミにめっぽう強い。
終盤一定数いたクエスドラパミミのような対面構築にやはり強いことや、よく言われる、1発で倒されないことがわかっていても強い。
④マスカーニャ
ようき AS252 へんげんじざい
きあいのタスキ 悪テラス
・はたきおとす
・じゃれつく
・ふいうち
・どくびし
相手のセグレイブに対して受けから試合が始まっていた点、テツノブジン、マスカーニャに対してキョジオーンで初手テラスを切っていたプレイングを解消する、後続のパラドックスをキョジオーンで詰ませる目的で採用。後のバケモンが入るまではこの構築の痒いところに全て手が届くMVPポケモンだった。役割遂行後も無理矢理クッションにも使え、TODを頻発させる構築でもあることから安直に切らないよう工夫した。
じゃれを外すことがほぼなく、一部例外を除いて起点作成コノヨザルをカモれたが、運が爆発し、Aダウンを引いた時は咽び泣いていた。
わんぱく HB252 さめはだ
オボンのみ フェアリーテラス
・みがわり
使われて強かったシリーズ。FFのぱるよしさんに使われて3タテされたことから採用。
マスカーニャがいる時点で見せ合いの段階で想定し難い型であるため、多くのミスリードを誘えた。
キョジオーン入りのサイクルをぐちゃぐちゃにし、裏のポケモンのリーチを伸ばす潤滑油のような存在だったため、キョジオーン対策にありがちな他の構築に選出できない汎用性の問題をある程度解消した。
ドラテカイリューに蹂躙されるため妖テラスで、ドラテを咎めに来た相手の妖テラスに不満をぶつけるためのアイアンヘッドをサブウエポンとしたがじしんとは一長一短。
⑥ハバタクカミ
おくびょう CS252
こだいかっせい フェアリーテラス
・マジカルフレイム
・滅びの歌
万策尽きた最終日にとりあえず脳死で投入したらただのバケモンで草となった枠。
意図としては、ステロ+妖テラスムンフォの範囲が広過ぎる点、キョジオーンを咎める型のカイリュー、サーフゴーに比較的強い点、キョジオーンが出せない選出を強くする点で採用を決定した。
このポケモンの採用で結果としてセグカミラッシャの並びができたため、セグカミラッシャをメタる選出、キョジオーンをメタる選出、もしくは並びとして歪な選出を強要できた点ではトップメタの名に恥じなかった。
従来は受けで対処することが多く、真っ二つにされることの多かったドドゲザンに対しても少しの削りと妖テラスで対応可能なのが本当に強かった。
3.選出など
◯基本選出
・マスカーニャ+キョジオーン@1
…サーフゴーがおらずパラドックスが目立つ構築、カミコノヨクエスはラッシャかハバタクカミを気分で出す。
・ガブリアス+ハバタクカミ+@1
…キョジオーン、サーフゴー入りに対してある程度幅の効く選出。終盤8割程度サフゴカイリューの並びと当たったためこの選出をしていたが、キョジオーンで見るはずのスカーフサーフゴーが激重になるため難しかった。
・セグレイブ+ハバタクカミ+キョジオーン
…ハッピーセット選出
記載はしたものの、見せ合いで瞬時に型を判別して刺さりいいやつを投げるだけ(一番大事)
4.しんどい
・サーフゴー
…最終盤はキョジオーンを選出せずに対策したため隠密でない型で事故が頻発していた。
…千手観音過ぎてどうすればいいかわからない。
・ドドゲザン
…言いたいことはみんな同じだと思う。
・カバツキサフゴ
…無理なやつらのハッピーセット。
・初手テラス対面構築
…この世代で1番理不尽を感じる
・ポイヒガッサ
…テロ。
5.最後に
掲げていた最終2桁はなんとか達成はできたものの、無理な並びへの回答を模索できなかったり、最終盤の環境の変化への回答(今期で言うサフゴカイリューの爆増と考えている)が出せなかったりで不甲斐ない思いをすることの多いシーズンだった。
脳筋経験則でしかプレイングを上達させられないため、使われてしんどかった構築を自ら使うことでやられ方を模索する、あるいはその構築を極めるといった努力が足りなかったり、机上論強い型であっても並びとの調和性がなかったり、役割対象を呼び込める並びでなかったりなど相手視点での構築の見え方を考える能力に欠けていると感じた。
aでテラスを切らせ、本来通りの悪かったbの一貫を作るといった9世代ならではの動きも現状の受け構築ではなかなか養えないため、来期以降4厄を上手く使ってその思考を養いたいと考えている。と言っているが、チオンジェンや、ディンルーが手に馴染んでいる姿が容易に想像できる。
今世代はこんなにもモチベーション高く取り組めると思っていなかったが、4月は葉桜オフにも出るため様々な知見を増やし、疎かにしていた人との交流も増やせていきたいと考えている。
スペサン
いつも仲良くしてくださる方々、ガブでボコボコにしてくれたぱるよしさん、初心者並みの質問に真摯に答えてくれたnocheさん